泡沫

そんなこととか 君のこととか

2024.03.08

帰りの特急に乗る直前に届いたメールを読んで、やっと涙がでた。そういえば去年の12月の行きの特急もずっとめそめそしてたな。泣いてばっかりだ。

すごく頑張ったから、すごく悔しかった。

けど、悔しいだなんて感情は学生の頃の部活以来だったから、くやしいと思えたことが嬉しかった。労わるために買ったご当地ビールはあんまり美味しくなくて笑ってしまった。私らしくて安心した。大切なひとたちに連絡をして、大切な言葉ばかりをもらった。ずっと酸欠みたいだった3年間が晴れやかになったのはあの場所のおかげだから、すぐ帰ろうと思う。わたしは諏訪を諦めたくないんだ。

今までの人生が薄っぺらかったと錯覚してしまいそうになるほど、この数ヶ月はぎゅっと濃度がある。狭く深くだった人間関係が、広く深くに変わってきた(と思いたい!)まわりにすごくて面白いひとばかりで、とにかく話すことが楽しくて仕方ない。話しすぎてないかちょっと心配なくらい。このわくわくをこれからも手繰り寄せていきたいな。そしたらきっと私の人生、これからもっと豊かで楽しくなるんだと思う。

「どうなっても自分で選んだら正解よ!」

 

眩しいのは / さよならポエジー

2024.02.19

部屋に花があると嬉しい。最近はスーパーで割引になってる花をよく買う。チューリップ2本に大ぶりのかすみ草の花束が「見頃のため20%OFF!」って売り出されてて迷わず買った。買ったら、家にある花瓶がなくなっちゃったからしばらくお得でもおあずけ。部屋に遊びにきた恋人が、机の上の色とりどりの花を見て「お花パーティーだね。」って言ってくれて、今も心があたたかい。暖冬に安心してたら、今週は雪も降るらしくて意表を突かれた気分。やっぱりお互い好きだから、恋人とはよりを戻した。

好きなバンドが来週新譜を発売する。久しぶりに買った漫画がすごく好みだった。数年ぶりにウィークリーマンションに住む。明日の朝は釜玉うどんをつくる。探しものがみつからない。初めてお祈りメールをもらった。新しく買ったドライヤーが最高。

春が来る頃には、これだと思える仕事に就けていますように。

 

くせのうた / 星野源

2023.12.10

わたしが持ってきた大きな紙袋を見て「もう心は決まってしまったんだね。」と恋人が言った。

とても大切だったし、とても大好きだったから、伝えたいことはひとつもこぼしたくなくて、カンペを用意した。練習したときよりも、うんと上手に話せたと思う。ずるいとはわかっているけれど「ずっと大切な人だけど、もう好きじゃない。」と恋人の目を見て口にすることができた。

傷つけてごめんね。秘密主義な人なのに、このあいだお母さんに私の存在を話してくれたね。すごく嬉しかったんだよ。同棲目前なのに別れなんて告げてごめんね。会社の人にも同棲間近って話してくれてたみたいだね。どんな気持ちでお仕事行けばいいかわからないよね。本当にごめん。それでも、どうしてもやりたいことがみつかったんだ。あなたと遠距離をしたら、わたしきっと今以上に精神的に安定しないからさ。がんばりたいことを、不安定なことで邪魔されたくないって思っちゃったんだ。あなたなりにわたしのことを大事にしてくれていたことは理解できていても、それでもあなた気難しい人だからさ。わたしにはもう付き合いきれないんだ。近距離で不安なら、遠距離はもっと不安だろうから。がんばりたいの。すごく頑張りたい。

2年半一緒にいて初めて私のことで泣いてくれたね。そんなに悲しい顔させてごめんね。でももう遅いよ。そんな顔するなら、もっと伝えていたことを素直に受け入れてほしかったよ。

「好きじゃないって悲しいね。」

「ずっと楽しかったよ。」

 

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2023.12.15

書き途中のまま投稿しちゃおう。備忘録。

パスケースは奇跡的に帰ってきた。

2023.12.09

ずっと見てみないふりをしていたし、ずっと我慢していた。

私は外で手を繋ぎたかったし、お揃いの指輪だって欲しかった。朝帰りはやめてほしくて、やめてくれていたけど、飲み会の日は不安で「終わって電車に乗ったよ」と連絡が来ないと眠れなかった。

それなのに、このあいだ付き合ってはじめて飲み会の途中に「おやすみ楽しんでね」と自分から連絡を入れて眠ることができた。私の家に友達が遊びに来てくれる数日前、翌日仕事のわたしに合わせて家を出なくていいように合鍵を返してもらったとき、もしかするともうこの合鍵を恋人に渡すことはないかもなあなんてぼんやり思っていた。そのときは、このぼんやり浮かんだ気持ちにも見てみないふりをしていた。その友達に「長野に行ったら、わたし本当に長野に行きたくなっちゃうと思うんだよね」と話したとき、この本音には見てみないふりをせずに向き合いたいとつよく思った。

長野から帰ってくると、あこがれと決意がはっきりとした。もう自分の気持ちと、やっとみつかったやりたい仕事に目を背けてはいけないと思って、はっきりと別れたいと伝えたら、驚くほどまっすぐに別れたくないとつよく引き留められた。恋人のあんなにもまっすぐな言葉と、悲しい表情をはじめてみた。2年半一緒にいて、はじめて見たんだ。

それでも、遅いよ。と思った。もう遅いよ。

話しは平行線になってしまって、よく考え直してほしいと言われて、つかれてしまったから昨日は一旦平行線のままにした。

正直、あんなにも引き留められたら少し気持ちは揺らぐけど、それでもやっぱり私は長野に行きたい。あこがれの仕事、あこがれの街で生きていきたい。

新卒から3年の間に3度の転職をしたこと。退職ごとに寝るだけの生活をしていたこと。お風呂に入れなくて、自炊なんてもってのほかだったこと。誰かに聞いてほしいのに、なかなか誰にも言えずにいたこと。本当は仕事に対してやりがいを求めたいのに、生活のために今はまったくやりがいのないアルバイトをしていること。劣等感。コンプレックス。退屈。初めて会う人や、久しぶりに会う人に「(仕事)何してるの?」と聞かれるたびに「フリーターなんですよね笑」とか、「歯科衛生士です。(前職)」と嘘をつく自分がみじめで大嫌いだったこと。ずっと苦しかったこと。

だから、やりたい仕事がみつかって前を向いてる今のわたしを、わたしは大切にしたい。

明日、恋人に昨日よりもはっきりと別れたいという強い意志と、ありがとうとごめんねを伝える。

人生の転機だから。この気持ちをずっと覚えていたい。

 

光の方へ / カネコアヤノ

 

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この文章を残したあと、Suicaを落としてしまった。私がいつか手に取りたかったブランドのパスケース。恋人がプレゼントしてくれたもの。このタイミングでなくなるだなんて、やっぱりお別れが正解なんだね。落とし物として届いている可能性がある4線に電話をかけたけど、みつからなかった。そのうちの1線のオペレーターの方が「Suicaは別にいいけど、パスケースが返ってきてほしくて。」とお話しすると、「大切なものなんですね。お手間かとは思うんですけど、再度お電話いただければ何度でもお調べいたしますから。またご連絡お待ちしていますね。」とこの上なく親身でやさしい声をかけてくれて、胸がいっぱいになって電話を切ったあと泣いた。

 

2023.11.15

とくに頑張っていないのに仕事終わりにケーキを買った。久しぶりな友達に連絡をしたら、別の久しぶりな友達から連絡がきた。大好きな友達とは会う約束ができた。うれしい連鎖。不思議と続くものね。

やたらとここに思考を残しておきたくなるのは、寒さによるさみしさに飲み込まれないためか。はたまた、楽しさと同じくらいある不安からか。

さっさと帰ろう。

 

遠い街 / odol

この曲を聴いて泣いてしまう日がきませんように

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松島 遊覧船からの景色

2023.11.07

もう夜中にひとりでビールを飲んだり、沖縄そばをすすったり、そんなことができなくなるかもしれないから、目一杯やるんだ。わたしがすべてのこの家を出て行く日はそう遠くないみたい。あ、パスタ茹であがった。

 

SIREN / Galileo Galilei

2023.10.15

わたしは些細なことに気がついて、気がつきすぎて疲れてしまうことが多い。昨日も舞台のポスターの前で、内容について恋人が解説してくれてるとき、途中から後ろに人が立ってて写真を撮りたいんだろうなって思ったから、服の袖をつかんで邪魔にならない場所に移動した。これは決して話しを聞いてなくて、気が散ってるということではなくて。

細い通路で通りたい人がいるのに塞いでる人を見かけると、辟易する。その次になんで気づかないんだろう、って思う。

と、こんなことがよくある。気がつくことはいいことだよとは言われることが多いけど、疲れるんだよあ。

他にも、私だったらこの場面相手に対してぺこって頭下げたりお礼を口にするけどな。なんでこの人は我がもの顔で去ってしまうんだろう、とか。繊細なのは、つかれる。もっと鈍感になりたい。優しすぎたり真面目すぎるのは、自分がすり減ってしまうだけだってここ数年でよくわかったんだけどね。それでも。