泡沫

そんなこととか 君のこととか

2020.12.22

ふつふつと小さな鍋に入ったミルクが泡立つ。たぶん、あと数分後に私は火傷をするんだろうなと、自分のことなのに他人事のようにぼんやりと思う。「お待たせいたしました。」と運ばれてきたカフェオレからは温泉みたいな湯気が立ち込めていて、そっとカップに口をつけたのに案の定火傷をした。やさしい味だった。

誕生日おめでとう、とこの前友達に言ったときに自分ももうすぐ22歳になるんだって気がついた。バレーボールを繋いでいた頃は得意だと思っていたことが最近は不得意になりつつあったり、当時は必要とされていると感じていたことも、振り返ると別に自分じゃなくてもよかったんだろうななんて、つまらないことを最近よく考える。バイト先やゼミだって、先輩や先生に対して愛嬌たっぷりの子を疎ましく思いながらもどこか羨んでいたんだろうなって素直に認めたりもしてる。客観的というか、俯瞰的というか。いいんだか、悪いんだか。よく言われる落ち着いてるね、は褒め言葉と受け取っていいのかも未だにわからない。ひとりが好きだけど、ときどき気にかけてほしい。私って実はものすごくわがままなのかもしれない。あと、あとなんだっけ。夏から既読がつかないメッセージや、行きたいライブへ行けそうにないこと。とにかく最近は色んなことを考えてる。もう少し、もう少しだけじっくり自分を見つめ直す冬にしよう。

 

生活について / さよならポエジー